今回は、ふつうのサラリーマンである私TKがFP1級を受験して”思ったこと”と”お伝えしたいこと”について紹介したいと思います。
この記事は主に、
・FP2級は合格したけどFP1級を受験しようか迷ってる
・FP1級ってどれくらい役に立つのかわからない
という方に読んでいただきたい内容になっています。
私TKは、2024年1月のFP1級試験を受験しました。
まだ結果はわかっていませんが、自己採点や難易度的にもおそらく不合格だと思います。
難しい試験だとわかっていたので、数か月間の勉強だけでは合格できなかったこともあり、
やっぱりそんなに甘くないか・・・
というのが正直な感想です。
そして同時に、「次回のFP1級試験を受験をするべきかどうか」という点についても悩んでいます。
FP資格取得をおすすめすることについては、以前の記事でも説明させていただきました。
今回お伝えさせていただきたいのは、特に
「FP2級までは合格したが、FP1級を目指すべきなのかどうか」
という悩みを持っている方へのアドバイスになります。
もちろん、個人的なものです。
私以外の様々な方の意見も聞いていただければと思います。
実際に、FP1級を目指し・(本気で)勉強し・受験したからこそ、お伝えできることはたくさんあると感じていますので、今後FP1級を目指そうと考えている方への参考になればうれしく思います。
FP資格を目指そうと思ったきっかけ
そもそも、私がFP資格取得を目指そうと思ったきっかけは、サラリーマンとして働いているなかで、
・税金の仕組みが全くわからない(給与明細の見方がよくわからない)
・ぼんやりとした将来のお金への不安を感じた(年金などの仕組みがよくわからない)
というものでした。
同じような思いや不安を持っている方も多いのではないでしょうか?
そんな思いを感じながら出会ったのが“FP資格”でした。
FP資格の上位資格を受験するためには、基本的に”FP3級合格”→”FP2級合格”→”FP1級合格”というステップを踏む必要があります。
FP1級受験に向けた別のステップもありますが、たくさん費用が必要になるため、そのステップは個人受験としてはあまりおすすめはしていません。
FP1級を取得するとメリットのある企業(証券会社・保険会社の社員など)が会社費用を出して資格取得を推進している場合に用いられると考えられます。
ということで基本通り、FP3級から受験しました。
FP3級受験
FP3級は、調べてみると合格率80%ということだったので、
ある程度勉強すれば合格できるな
と考えていました。
ところが、いざ参考書を買い勉強を始めてみると意外に苦しみます。
それまで聞いたことのない”単語”や”専門用語”が出てくるためです。
例えば、私のようなサラリーマンの場合、「所得税」や「年末調整」などという言葉は聞いたことがあると思いますが、「個人事業税」や「損益通算」などという聞いたことのない言葉が出てくると思わず拒絶反応をしてしまう、というイメージです。
それでも、FP3級の問題はほとんどがいわゆる”単純なひっかけ問題”が多いので、とにかく過去問対策をして、「どんなところがひっかけられるのか?」をある程度把握すれば合格できます。
ということで、2021年1月に合格しました!
FP2級受験
続いて、2021年5月期のFP2級を受験しました。
合格率40%程度ということで、真剣に勉強をする必要があることはわかっていましたが、それよりも3級受験時点では、”なんとなくの記憶”に頼れば合格することができましたが、
FPの本質的なところがあまり理解ができていない
ということが気になっていました。
FPの本来の目的は、お金の専門家として「人々の生活が豊かになるようなアドバイスをすること」です。
しかし、FP3級を合格した時点での知識では「人にアドバイスする」なんてまだまだ無理と感じていました。
ということで、2級受験に向けての目標として、合格することはもちろんですが、
よくわからない単語の意味や様々な制度をしっかりと理解する
ことを心がけて勉強をしました。
具体的には、「わからない内容が出てきたときにあと回しにするのではなく、そのタイミングでネットなどで自分が理解できるまで調べる」ことを徹底しました。
FP3級の受験勉強をした際、自分自身がFPの勉強自体を嫌いなわけではないことはわかっていたので、この取り組みも継続できました。
そして、勉強して数か月。。。
FP3級のときよりもかなり理解が進んだし、人へのアドバイスもできる自信がついた!
と思えるようになり、FP2級も2021年5月に無事合格することができました!
FP1級を受けるかどうか・・・
FP2級合格後、悩むのは「FP1級を受けるかどうか」です。。。
FP1級のレベルがかなり高いことはわかっていたものの、
2級合格したらやっぱり1級目指したい・・・
という思いと、
サラリーマンという本業に影響が出る可能性もある・・・
という思いで葛藤します。
結局、悩んでるうちに「FP1級受験」のことは忘れてしまっていました・・・
ただ、その後は周りの人にアドバイスをしたり、経済ニュースが気になったり、と「お金に関する話」に触れる機会が増えていきました。
そして、FP2級合格から2年後の2023年に、
FP1級を受けてみよう。
という決意をするに至りました。
FP1級を目指してみて・・・
FP1級受験の決意をしたのが2023年9月なので、実際の試験としては2024年1月を目指します。
・試験に向けた勉強
・試験当日の様子
・試験結果
などについては、今後の記事で紹介していきたいと思いますが、今回はFP1級を受験して思ったこと・わかったことについて、いくつか紹介をしたいと思います。
とにかく試験範囲が幅広すぎる・・・
すべての級において、とにかく試験範囲が広いのがFP試験です。
社会保険・生命保険・税金・不動産・相続などなど、勉強が必要となる範囲が広く、私のような普通のサラリーマンだと、生活の中で関連する分野は全体の半分くらいだと思います。
サラリーマンだから、半分くらいは関わることができてる、という言い方ができるかもしれません・・・
FP試験の勉強を進める上では、サラリーマン以外でも
・個人事業を行っている立場
・投資を積極的に行っている立場
・お金持ちで贈与や相続に悩みを抱えている立場
など、自分がいろいろの立場になったと想定して勉強することが必要になるのは苦労する点だと思っておいた方がいいですね。
2級までであれば、それぞれの分野での”知識の深さ”はそれほどでは無いので、記憶に頼って合格を目指すことができます。
問題が現実的ではなくマニアック・・・
分野が広いこととも似ていますが、
この知識、本当に誰かの実生活の役に立つか??
と思うほど、現実的ではない状況の問題がたくさん出題されます。
例えば、相続の問題には「被相続人が自分の孫を養子にしている」という状況が多く出てきます。
これは、FPの問題的に
・被相続人の人数の計算
・代襲相続人になるかどうか
・相続税2割加算の対象になるかどうか
など、ひっかけに使いやすい条件なのでたくさん出てくると感じています。
そして、その問題を解くたびに、
こんなややこしそうな家庭、アニメやドラマでしか出てこないよなー
と思ってしまいます。
詳しくは、別のFP解説記事で紹介していきたいと思いますが、このような感覚を持っている受験生は多いと思います。
個人的には「それくらいの状況にも対応できるような知識を持っているか?」を試されている試験だと割り切って勉強していますが、現実世界に役立つとは思っていません。。。
そして、いろいろな分野においてこのような”マニアックさ”のレベルが、試験毎に上がっていることはとても気になります。。。
仕事や私生活もあり勉強に時間がさけない・・・
FP1級は、かなりレベル・ハードルが高いということは理解いただけたと思います。
そして、サラリーマンがそんなFP1級を受けるとなると、「勉強する時間がない」という問題にたどり着くことになります。
平日は、会社の仕事をし、時には残業もしながら、疲れて夜に家に帰ってから夜中にFP試験の勉強を行う。
そして土日は、家族サービスもほどほどに、平日よりも多めに時間を取って勉強する。
しかも、飲み会に参加するなど、業務外での「お付き合い」なども出来なくなります。
こんな生活が少なくとも数か月間は続くことになってしまうのです。
FP1級を目指そうと思っているかたは、まずは
こんな生活に耐えることができるかなぁ。。
ということを考えていただきたいです。
もう少し具体的に言うと、
・自分自身の気持ちが持ちこたえられるのか?
・家族からの理解を得ることができるのか?
・会社からの理解を得ることができるのか?
などの点を、しっかり自分の中で整理しておいた方がいいと思います。
試験前は「勉強のため」という理由でしっかり休みを取らせてもらえる、などの会社の理解はとても重要になると考えています。
何のためにFP1級を目指すのか・・・
大変な思いをして目指すことになる「FP1級」に対する気持ちです。
一番大切なことは、
・どうしてFP1級を目指すのか?
・FP1級を取得したら何をするのか?
をちゃんと自分の中で持っておくことです。
・給与アップのために目指す
・FP1級をしたら独立して起業する
など、自分を鼓舞するモチベーションは間違いなく必要です。
FP1級は、レベル・ハードルがかなり高いからこそ、受験する前に
自分は、なんでFP1級を受験するんだったっけ?
という悩みは解消しておきましょう。
ここで解説した話は「”FP1級”のレベルが異常に高い」という点です。
FP2級までは、仕事や生活を見捨てなくても十分合格できるレベルなので、多くの方に目指していただきたいと思いは変わりません。
さいごに
今回は、ごくふつうのサラリーマンである私TKが、FP1級を受験してみて、
・FP1級試験がどのようなものなのか知りたい人
・FP1級を受験しようか迷っている人
などに参考となると思う情報を書かせていただきました。
この記事が、少しでも悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
私自身、次の試験も頑張りたいと思います!!
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