
今回は、私が2回目のチャレンジで合格したFP1級学科試験の勉強方法(完全独学)についてお伝えしたいと思います。
FP1級学科試験の結果発表当日の様子については、下記記事にて紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!
今回の記事では、私が行ってきたFP1級学科試験の「独学」勉強方法をお伝えしていきたいと思います。
紹介する内容が「ベストな勉強方法」かどうかはわかりませんので、あくまで「FP1級学科試験合格に向けた勉強方法の一つ」とお考え下さい。
今回の記事で前提となる勉強時間は
・平日で2.5~3時間
・休日で5~8時間
程度だとお考え下さい。
「FP資格って取得したほうがいいのかな?」
「FP資格って役に立たないと聞いたことがあるけど、実際どうなの?」
など悩んでいる方は、まず下記の記事をお読みいただければと思います!
受験1回目(不合格)
まずは、FP1級を勉強し始めてから1回目の試験(不合格)までの流れを紹介します。
FP2級受験後
私は、2021年1月試験でFP3級を、2021年5月試験でFP2級に合格しました。
そのタイミングでは、

お金に関する知識としてはこれで十分だろう
と考えていたため、FP1級受験については全く考えていませんでした。
そして、約2年後になると
・子どもが成長したことで、自分の時間を持てるようになった
・お金に関するアドバイスをする際、FP2級知識だと不足していることを感じた
というきっかけから、「FP1級を目指そう!」と思うようになりました。

今思うと「軽いノリ」だったな、と感じてます。。。
勉強開始!
FP1級の勉強を始めたのは、2023年10月下旬。
試験は2024年1月ということで、試験までは約3カ月。

短いな・・・
とりあえず、テキストを買いに行きます。

そもそもFP1級のテキストは、あまり種類がないこともありますが、FP3級・2級の受験時にもお世話になったということで「みんなが欲しかった!」(通称「みんほし」)のテキストを購入しました。

4cm以上の分厚さで、気が遠くなりそうでしたが、この時は「がんばろう!」という気持ちが先行していました。
数日勉強した後、ふとあることに気が付きます。

表紙に「Vol.1」って書いてある!!
そうなんです。
このテキストには「Vol.2」もあったのです。
ちゃんとチェックしておかなかった、自分のミスです。
あきらめて、Vol.2も購入します。

合わせて、「みんほし」の問題集も買ったので、これですでに1万円の出費です。

この時点で「後には引けない」という感じでした・・・
とにかく、これらのテキストを用いて勉強です。
youtubeでの勉強
FP1級に必要となる知識は、基本的にFP2級+αなのでそんなに拒絶感はありません。
しかしながら、しばらくテキストを使って勉強をしていると、基本的に「文字を読む」ことになるため、頭になかなか入ってこないですし、どうしても「文字を覚えよう」という意識になってしまっています。
そして、ふと「youtubeとかで解説動画ないのかな?」と思い検索してみると・・・

想像以上にFPの解説動画が公開されてる!
これは見るしかない、ということでここからFPの講義動画を見る日々が続きます。

・どんな講義動画を見てたのか?
・講義動画の効率的な活用方法
などについては、別の記事で紹介したいと思います。
耳で聞くことによって理解も深まりましたし、そのおかげで記憶する量もグッと減らすことができました。
過去問を解く
勉強を始めて1~2カ月くらい経過し、テキストが1周したあたりのタイミングで過去問を解き始めます。
利用したのは、FP1級過去問道場です。

FP1級受験生で、このサイトを使っていない方はいないのでは?
FP2級までは、サクサク問題を解いて、不足している知識を付けることができたのでそんなイメージで活用をしようと思ってましたが・・・

問題が難しすぎて、まったくサクサク進まない!!
過去問は1問1問、理解しながら進めるのが鉄則なので、わからなかった問題はウェブやyoutubeで調べるようにしていました。
そうすると、1問解いて理解するだけで、平気で30分くらいかかってしまう場合があるのです!
もちろん時間をかけて理解したところはしっかり身に付きますが、試験分野全体から見た網羅性でいくと、ぜんぜん不足した状態が続きます。

実際、この時点で2024年1月試験の合格は難しいな、と思っていました。
応用編対策
そんなこんなで、年末が近づいてきます。
試験日まで1カ月ということです。
これまでは、学科試験のなかでも「基礎編」に向けた勉強をしてきて、「応用編」の勉強をしていませんでした。
正直この時点では「基礎編」と「応用編」の違いがわかっていませんでしたが、とりあえず「応用編」の過去問を解いてみます。

なんだこれ!全然わからん!
正直、絶望に近い感覚でした。
「類似業種比準価額の計算」とか「略式別表4の作成」とか、本当にさっぱりでした。
それでも頑張って問題集を1周すると、あることに気が付きます。

パターンが限られてる。
勉強した人なら必ずわかるのですが、「応用編」は出題パターンがある程度決まっているのです。
要するに、そのパターンを把握すればある程度の点数を稼ぐことも可能ということです。

ちょっと、光が見えてきたぞ。。
ウェブでいろいろ調べてみると、
・応用編で点数を稼ぐべき
・過去問は先に「応用編」から始めるべき
など、たくさんのコメントが見つかりました。
本当に、準備不足というか、情報収集不足を感じた瞬間でした。。。
残り1カ月
ということで、年も明け、試験まで一カ月を切りました。
このタイミングでは、引き続き基礎編問題の過去問を解きながら、2周目の参考書勉強を行いました。
目的は「ある程度勉強したことで、参考書もスラスラと読めるようになったかな?」という確認でした。
実際は、全くスラスラ読めませんでした・・・

本当に、何度も絶望感を味わってます・・
最後の1週間は、「応用編問題で確実に点を取る」ことを重視した勉強を行います。
受験
そして、受験の日を迎えました。
2時間30分×2という長丁場の試験、疲れました。
・基礎編は手応えゼロ
・応用編は手応えアリ
ということで、家に帰って自己採点です。
※模範解答は、当日中にきんざいのHPにアップされます
自己採点
自己採点結果は・・・
・基礎編 46点
・応用編 63点
(合計109点)
基礎編は仕方ないとして、応用編で計算ミスや端数処理漏れをやらかしてしまった。。。

計算問題の部分点があるかも・・・
と思いつつ、さすがに10点以上の部分点はないだろうとあきらめてました。
合否発表!
試験から1カ月も間が空くので、発表日を忘れてましたが、youtubeなどでネタになってたので思い出しました。
結果は・・・
不合格
まあ、予想通りなので仕方ないですね。
そして、点数がどうだったのかというと
・基礎編 46点
・応用編 61点
(点数は予想)
配点の問題で自己採点よりも低くなったようですね。
そして、おそらくですが部分点は”ゼロ”のようです。

きびしいなー
ということで、一回目の受験は幕を閉じました。。。
受験2回目(★合格★)
1回目の受験発表後の試験対策について紹介します。
テキストの復習
1回目の受験後、少し期間が空いていたので、復習から始めます。
まずは、テキストをもう1周するところからです。
もう3周目なので、サラッといこうかとも思ったのですが、実はこれまでの2周で「かなり理解が難しい内容については飛ばしてしまっていました。
飛ばしていた内容は、例えば以下の内容です。
・中小企業退職金共済と小規模企業共済
・同族会社の判定
・建築基準法における建築確認手続き
この時点では、まだ試験まで時間がある、ということで今回は
・テキストを読み飛ばさず、隅々まで理解する
ことを意識した勉強を行いました。
2週間ほどかけて、ウェブやyoutubeを参考にしながら、しっかり細かい部分まで理解できた気がしました。

正直、この勉強方法がよかったかどうかはわかりません。
むしろ、効率の良いやり方ではないと思います。
過去問を解く
そして、やはり過去問をどんどん解いていきます。
前回受験の経験から「応用編」はギリギリでの対策でいけることが分かっていたので、このタイミングでは、「基礎編」をターゲットにした勉強です。

そういう意味では、1回目と2回目は勉強の効率がかなり上がりました
1回目の受験勉強の時と同じで、過去問を1問1問丁寧に、しっかり理解できるまで調べます。
1回目の受験勉強の時と変わったのは
・1問あたりにかかる平均時間が明らかに短くなった
→一瞬でわかる問題も増えてきた
・youtubeで調べるときのチャンネルが固定されてきた
→いくつかチャンネル登録をした
という点で、勉強効率はグッと上がったと思います。

どんなyoutubeチャンネルを使ったか、
については、別の記事で紹介したいと思います!
サクサクとまではいかないまでも、1日で解ける問題数がどんどん増え、正答率もどんどん向上していくことを感じることが出来ると、自然とモチベーションも上がってきます。
残り2カ月
この頃、自分の使っていた「みんほし」のテキストが、自分には合ってなかった(と言っておきます)ことに気が付きます。

この理由や、おすすめのテキストについては、別の記事で紹介したいと思います!
このタイミングで買い替えようかとも思いましたが、またお金がかかる話なので、このままのテキストで頑張ることにしました。

これで不合格だったら、公開していたかも・・・
残り1カ月 ラストスパート
残り1カ月、もちろんゴールデンウィークも休まず勉強です。
とにかく、過去問+youtubeで理解を深めていくだけです。
ゴールデンウィーク後半からは、「応用編」についても、復習を始めます。
時間を空けたので少し苦戦するかとおもいきや、割とサクサク解けて理解もできました。
残り2週間前からは、模擬テストなどを用いて本番さながらの試験対策です。

仕事が終わってから、2時間30分の模擬テスト(+見直し)をするのは
なかなか大変でした。。。
残り1週間は思い切って会社を休ませてもらい、過去問と模擬テストの反復を繰り返します。

休暇をいただけた会社にも感謝です!
1回目の受験時と比べると、かなり計画的な勉強を行うことができました!
受験
そして、受験の日を迎えました。
会場も1回目と一緒だったこともあり、いろんな意味で余裕を持って試験に立ち向かうことができました。
でも、やっぱり2時間30分×2という長丁場の試験は疲れます。。。
結果としては、、、
・基礎編は手応え普通
・応用編は手応えアリ
「応用編」にいたっては、8割は間違いないだろう、というくらいの手応えでした。
ということで、家に帰って自己採点です。
自己採点
自己採点結果は・・・
・基礎編 60点
・応用編 65点
(合計125点)
80点は間違いないだろうという自信のあった応用編ですが、、、
結局、今回も計算ミスや端数処理漏れをやらかしてしまいました。。。

それでも60点以上あったんだから良しとしよう・・・
合格ボーダー120点に対して、125点。
配点が明かされていないこともあり、合格発表までソワソワした日々が続きます。。。
合否発表!
ソワソワした1カ月がようやく経過しました。
結果発表の日!
結果は・・・
合格

よかったーーー!!
・基礎編 60点
・応用編 70点
(点数は予想)
自己採点よりも+5点。
少し、部分点もいただけたようです。
何はともあれ、合格でよかったー。
さいごに
今回の記事では、FP1級学科試験合格までに行ってきた、私自身の勉強方法を紹介しました。
途中にも書いていますが、この勉強方法がベストだったとは全く思っていません。
でも、「FP1級に合格するためには、どれくらい勉強しないといけないのか?」ということはわかっていただけたのではないかと思います。
この記事を読んでいただいている方は、FP1級を目指している方も多いと思います。
皆さんに合った勉強方法を見つけるにあたり、この記事が少しでも参考になればうれしく思います。
勉強に役立つ内容について、どんどん発信していきたいと思いますので、他記事も興味があればお読みください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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