今回は、FPがどんな人のどんな場面に役に立つのか、という点について具体的に解説したいと思います。
私TKは、みなさんがFP資格の取得をめざすことをとてもおすすめしています。
FP資格をおすすめする理由についてはこちらの記事でも紹介していますので、興味のある方はぜひご覧いただきたいと思います。
まずはこの記事をご覧いただけると、今回の内容の理解がさらに深まると思います!
ただ、”FP資格取得をおすすめする”と言われても、そのFP資格を取得することで
「具体的にどんな人のどんな場面に役にたつの?」
という疑問を感じる方も多いと思います。
今回は、FP試験で出題される分野の知識を得ることが”どんな立場の人”の”どんな場面の役に立つ”のか、という点について解説したいと思います。
FP資格で得られる知識
FP試験で出題される分野は以下の6分野となっています。
・ライフプランニング
・金融資産運用
・不動産運用
・リスクと保険
・タックスプランニング
・相続・事業承継
それぞれの分野における詳細内容については、FP協会HPをご覧いただければと思います。
【解説】いろいろな立場へのFPの貢献
今回は、個人の立場として
・サラリーマン
・中小企業経営者
・個人事業主
を取り上げて、FP資格における各分野の関わり具合を解説していきたいと思います。
サラリーマン
まずは、世界中における労働者の大多数を占めるサラリーマンについてです。
日本においても、労働者人口の80%以上がサラリーマンと言われています。
いろいろな統計があり正確な数値はよくわかりません
FP試験においても、サラリーマンが理解しておくべき知識が必要となる問題がたくさん出題されています。
例えば、ライフプランニング分野における、特に年金についてはサラリーマンがかかわる厚生年金について、基礎年金以上に細かく深く問われています。
また、タックス分野においても年末調整や配偶者控除など、サラリーマンであれば必ず目にすることになることも多く出題されます。
これらの分野は、普段からかかわりのある部分が多いため勉強しやすい分野とも言えます。
逆に、不動産や相続など普通のサラリーマンだと全くかかわらない分野も多く、勉強に苦しむポイントとも言えます。
FPとしてサラリーマンの役に立つこと
いわゆる”お金持ち”ではないものの、比較的安定した収入を得ることができるという特性を生かしたライフプラン設計のお手伝いや、リスクに対する備えなどについてアドバイスを行うことが、サラリーマンに貢献できる主な内容となります。
中小企業経営者
ここまで説明してきたサラリーマンを雇用する立場の、いわゆる「企業経営者」については、日本の労働者人口の5%未満程度と言われています。
ということもあり、FP試験において企業経営者として必要となる知識に関連する問題の出題は少ないように思われます。
もちろん、ライフプランニングやタックス分野もかかわってはくるのですが、“雇う側”と”雇われる側”の立場の違いにより、企業経営者の立場ではサラリーマンと違い理解しにくい内容が多いかもしれません。
企業経営者で特徴的なこととしては、いわゆる”お金持ち”の場合が多く、不動産や株などの投資をやっていたり、相続についての悩みを持っている場合もあります。そういう点では、”企業経営”とは少し違った面でもFPとしてアドバイスできるかもしれません。
もしかすると、企業経営者が一番FP分野とのかかわりが広いかもしれません。
FPとして企業経営者の役に立つこと
会社を経営する立場として抱える様々な課題に対して法令など一定の相談に応えるとともに、場合によっては投資や相続における資産管理などについてアドバイスを行うことが、企業経営者に貢献できる主な内容となります。
FP分野には同族経営会社に関する内容もしっかり含まれているので、その点はいろいろな助言ができると思います。
個人事業主
企業経営者と同じくらい、労働者人口の5%程度と言われるのが、個人事業主です。
企業経営者と個人事業主の違いを簡単に説明すると
・企業経営者:”法人化”して事業を行っている
・個人事業主:個人として事業を行っている
こととなります。
この二つの違いは、主には”税金”に関することとご理解ください。
この違いを詳しく説明すると長くなってしまうので、ここでは割愛させていただきます。
個人事業主については「どのような事業なのか」で必要となるアドバイスの内容が変わってくるので、特定するのが難しいですが、運転資金のやりくりが重要ということを考えると、タックス分野が共通的に大きくかかわることとなります。
源泉徴収や年末調整など、会社が自動で税金の処理を行ってくれるサラリーマンと違い、すべての税金の処理を自分の責任で行う必要がある個人経営者は、より深いタックス分野の知識が必要となります。
事務処理については、税理士などに依頼をすることもできますが、業務運営をするうえで必ず知識は必要になります。
FPとして個人事業主の役に立つこと
個人事業は、運転資金の運用にかかわる知識が必要となりますが、実際には事業自体に力を注ぐ必要があるため、費用面の手当が手薄になる場合が多くなります。
FPとしては、そのような事業運営費用へのアドバイスが、個人事業主に貢献できる主な内容となります。
さいごに
今回は、FPの知識が「サラリーマン」「中小企業経営者」「個人事業主」に対してどんな貢献ができるのか、という点について解説させていただきました。
もちろん、今回取り上げた立場以外でも、
・もうすぐサラリーマンを引退する予定の方
・なんらかの障害により労働が出来なくなった方
・投資を主な事業としている方
など様々な状況に置かれている方はいます。
そんな様々な状況に的確なアドバイスができるFPが世の中にたくさん誕生することを願っています。
私もFP1級を取得して、多くの方により貢献できるようになりたいです!
この記事が、みなさまのFP資格取得のきっかけに少しでもなればうれしく思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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