
今回は、大学生活を送るにあたり、資金面で支援してくれる制度について紹介していきたいと思います。
大学入試・入学・大学生活については、たくさんの資金が必要となってくる点については、以前こちらの記事で解説させていただきました。
大学受験や入学時ももちろんですが、入学してから卒業するまで(4年間)に600万円以上(私立大学を想定)のお金が必要になるともいわれています。
当然、この金額は一般のサラリーマンにとってかなりの出費になります。
この苦しい資金繰りを支援するために、国の教育ローンや奨学金制度が準備されています。
これらの制度をしっかり活用していただくために、制度の概要について解説させていただきます。
金額や条件などについては本記事投稿時のものを使用していますので、実際に申し込みをする可能性がある場合においては必ずHP等をご確認ください。
国の教育ローン(教育一般貸与)
まずは「日本政策金融公庫」という国の機関が実施している「教育ローン」です。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/ippan.html

いわゆる銀行などの”教育ローン”よりも、割安・手軽なものだとイメージしてください。
実施機関
対象となる学校
高等学校・大学・大学院・専門学校・海外の各種学校等

海外も含めて幅広い学校が対象となっています。
利用者
対象学生の保護者
融資可能となる条件
世帯年収の上限が設定されています。
下記はサラリーマンの場合の世帯年収上限です。
| 世帯年収 (サラリーマンの場合) | ||
| 子どもの数 | 1人 | 790万円 |
| 2人 | 890万円 | |
| 3人 | 990万円 | |
子どもの数が1人・2人の場合でも、990万円までの上限になる場合もあります。
借入申込み者が単身赴任をしている、など条件はいろいろありますので、こちらよりご確認ください。
利用条件
融資限度額
350万円以内(子供1人あたり)

一人暮らしや海外留学している学生の場合450万円以内となります。
利用期間
返済期間 18年以内(金利は固定金利)
2024年2月時点の金利は2.25%です。

返済について、最初の4年間(子供が学生の期間)を利息のみの返済とすることもできます。
特徴
一時金としてまとまった資金を入手できるため、入学金や授業料はもちろん、受験に必要となる費用についても利用できます。
また、通学する際の交通費やパソコン購入費など幅広い用途に活用できることも特徴です。
申し込みは1年中いつでもでき、大学受験に必要となる費用については、高校の学生証等を利用することで受験が始まる前に受け取ることができます。
申し込み方法
「国の教育ローン」の申込方法については、こちらをご確認ください。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/ippan/shorui.html
奨学金
「日本学生支援機構」という独立行政法人が実施している「奨学金」の制度です。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/index.html
返済が必要となる貸与型奨学金(2種類)と返済が不要な給付型奨学金があります。

いずれも「国の教育ローン」との併用が可能です!
実施機関
対象となる学校
日本国内の大学等

「国の教育ローン」と違い高等学校や海外の大学は対象となりません。
利用者
学生本人
奨学金の種類
奨学金には
・給付型奨学金
・貸与型奨学金(第一種・第二種)
の3種類があります。
ここからは奨学金の種類毎に解説をしていきます。

ざっくり
・給付型・・・返さなくていい
・貸与型(第一種)・・・返さないといけないけど無利子
・貸与型(第二種)・・・返さないといけないし有利子
と理解してください。
給付型奨学金
融資可能となる条件
融資の条件には、「学力」と「家計」の基準があります。
【学力基準】
「一定の学力基準に達している」あるいは「勉学への意欲が高いこと」

「どちらか」を満たせばOKです
【家計基準】
「収入基準(住民税非課税世帯等)」と「資産基準(子ども一人の場合1,250万円未満等)」の両方を満たす必要があります。

こちらは、両方を満たす必要があります。

条件を見てもわかるように、「給付型奨学金」はかなり生活に困窮した家庭が対象となります。
支給額
【給付月額】
国公立 ~29,200円(自宅から通学)
私立 ~38,300円(自宅から通学)
詳細は下記のサイトをご確認ください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/kingaku.html
「給付型奨学金」の支給を受ける場合、授業料・入学金の免除や減額も可能となります。
こちらもチェックしてみてください。

授業料・入学金の免除や減免については、各大学に確認が必要となります。
返済方法
【返済期限】
最長20年
・貸与が終了(=卒業)の翌月から7か月目(3月に卒業したのであれば10月)から振替開始
・「定額返還方式」と「所得連動変換方式」より選択

返済方法については、卒業後に決めることができます
貸与型奨学金
第一種(無利子)と第二種(有利子)を比較しながら解説します。
融資可能となる条件
給付型奨学金と同様、「学力」と「家計」の基準がありますが中身は少し異なっています。
【学力基準】
第一種 一定の学力基準に達している 等
第二種 勉学への意欲が高い 等

給付型奨学金と同様に、基準のハードルはそんなに高くありません。
【家計基準】
給与所得者の収入額だけではなく、家族構成でも変わってきます。
シミュレーションは下記よりご確認ください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/index.html
支給額
【給付月額(第一種)】
国公立 ~45,000円(自宅から通学)
私立 ~54,000円(自宅から通学)
詳細は下記のサイトをご確認ください。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_1shu/kingaku/2018ikou.html
【給付月額(第二種)】
大学 20,000円~120,000円(10,000円単位)
返済方法
【返済期限】
最長20年
・貸与が終了(=卒業)の翌月から7か月目(3月に卒業したのであれば10月)から振替開始
・利率について「固定方式」と「見直し方式」より選択
・変換方法は「定額返還方式」のみ
在学中に借りていたときの利子は発生しません。
申し込み方法
申込みについては、基本的に高等学校等を通じた手続きになります。(予約採用)
通っている高等学校にお問い合わせください。

高等学校時に、奨学金がもらえるかどうかの審査をしておくイメージです。進学後に「もらえる権利があるけどやっぱりもらわない」という判断も可能です。
大学等に進学後に奨学金の手続きをしたい場合は、その大学等で関係書類を入手し手続きを進めることとなります。
ここまで、給付型・貸与型のそれぞれの奨学金制度の概要について説明しましたが、今回の内容以外でも
・貸与型奨学金の保証制度
・災害時や家計が急変した際の扱い
など細かい注意点もたくさんありますので、日本学生支援機構のHPをご覧いただければと思います。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/index.html
さいごに
今回は、大学受験や入学時、そして入学してから卒業するまで(4年間)に必要となる資金を援助する制度について解説しました。
大学への進学は、人生においても重要なポイントの一つです。
本記事が、お金の心配を最小限にして大学受験を迎えるための参考になれば、うれしく思います。
なお、本記事で解説してきたどの制度も受けることができない、という方については、銀行等が実施している「教育ローン」の活用もご検討いただければと思います。
銀行の教育ローンも通常のローンよりも金利が低くなってる場合が多く、国の教育ローンより多くの金額を借りることができるようにもなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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